アトピー性皮膚炎の治し方|大人・子供・赤ちゃん別の治療方法を紹介

アトピー性皮膚炎の治し方|大人・子供・赤ちゃん別の治療方法を紹介

子供によく見られ、大人でも発症する人が増えているアトピー性皮膚炎は肌を赤くかゆくさせる病気です。

アトピー性皮膚炎の症状は持続的があり定期的に肌に赤みが生じる傾向があります。また、喘息や花粉症も併発させる可能性もあるというからやっかいです。

アトピー性皮膚炎の確実な治療法は見つかっていませんが、治療やセルフケア対策はかゆみを和らげ症状の悪化を防ぐことができます。

アトピー性皮膚炎の治し方や原因について詳しく説明します。

 

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アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は赤い湿疹の原因として知られている知名度の高い皮膚疾患です。

世界でも1800万人以上の成人がアトピー性皮膚炎を抱えており、主な症状は頬、腕、脚に赤いかゆみが発生することです。

アトピー性皮膚炎は幼児期や生後6ヶ月頃の乳児に起きやすいとされていますが、最近では子供だけではなく大人になってから発症することもあり、元々幼児期からアトピー性皮膚炎を持っていた子供が年齢を重ねると消える傾向があります。

喘息や花粉症、アレルギー性鼻炎を併発する可能性もあり、自身が喘息や花粉症を持っているか、またはそれらを持つ家族がいる人はアトピー性皮膚炎を発症する可能性が高まります。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の正確な原因はわかっていませんが、研究者の間では遺伝と他の要因の組み合わせが関与しているとしています。

体内または体外の物質に対して身体が免疫反応を引き起こすと、過剰反応して炎症を引き起こします。肌を赤くかゆくさせるのはこの炎症によるものです。

原因は人によって異なりますが、一般的なアトピー性皮膚炎の原因は次のとおりです。

  • 乾燥
  • 化学薬品(石けん、洗剤、シャンプー、バブルバス、ボディウォッシュ、クリーナーや消毒剤)
  • ストレス
  • 暑い/寒い気温
  • 発汗
  • 細菌やウイルス
  • 季節性の花粉、ダニ、ペットのふけ、カビのような日常的な物質
  • ホルモンバランスの変化
  • 親からの遺伝

皮膚を保護する”フィラグリン”の減少

アトピー性皮膚炎によって湿疹が出ている人の一部は、塩基性タンパク質の一種であるフィラグリンを生成する遺伝子の変異が見られています。

フィラグリンは、皮膚を保護する障壁を維持するたんぱく質です。強力な皮膚バリアを構築するのに十分なフィラグリンがなければ、水分を逃がしやすくなり細菌やウイルスなどが侵入する可能性が高まります。これが、アトピーの症状を持つ人の肌を乾燥させやすく感染症を起こしやすい理由です。

アトピーを持つ親からの遺伝

アトピー性皮膚炎は親からの遺伝的な原因があることで有名ですが、親から子どもへの正確な伝達方法はわかっていません。

親の片方がアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症を持っている場合、その子供がこれらの疾患の少なくとも1つを遺伝して生まれる可能性は約50%です。

さらに両親共にこれらの疾患を1つ以上を持っている場合、子供へ遺伝される可能性はさらに高まるとされています。

全世界の人口の約10%は、生まれつきか成人後かいずれかでアトピー性皮膚炎の影響を受けています。特に都市部や先進国でより多く見られる傾向があります。

いずれにしてもアトピー性皮膚炎は伝染性ではなく、両親から子供、子供から両親、または他人同士の感染によって発症することはありません。

大人のアトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎は慢性的に症状が現れるものであり、数日または数週間で完治することは一般的にはありません。もちろん良くなる可能性もありますが悪化する可能性の方が高く、中長期的な付き合いになる場合が多いです。

アトピー性皮膚炎は非常に強いかゆみを伴います。外部からの刺激にとても弱くなりますので、ひっかき傷や擦り傷ができやすくこまめなケアが必要です。アトピー性皮膚炎の多くは頬、腕、脚に主に現れますが体中のどこにでも発症する可能性はあります。

アトピー性皮膚炎の主な症状は以下です。

  • ひどい乾燥
  • 肌の赤み
  • 強いかゆみ
  • 耳の後ろのひび
  • 頬、腕、脚の発疹

黄色の外皮、または小さな膿が詰まった隆起を形成することがあります。強いかゆみが生じることで肌を頻繁に書いてしまい引っかき傷や擦り傷から皮膚が厚くなることもあります。

接触皮膚炎などの他のタイプの湿疹がアトピー性皮膚炎の症状のように見える場合がありますが、アトピー性皮膚炎と別のタイプの湿疹を同時に発症することもあります。もしかすると赤みやかゆみの原因がアトピー性皮膚炎だけではない可能性があります。

夏場は汗をかきやすいので、かいた汗を放置せずなるべくすぐに洗い流し、冬場は特に乾燥しやすいのでいつも以上に保湿を徹底してください。

大人のアトピー性皮膚炎の治し方

アトピー性皮膚炎患者の約10%が成人であると推定されています。

大人のアトピー性皮膚炎による湿疹は肘や膝の内側、首筋に現れることが多く、それ以外の身体全身に発生する可能性があります。主な症状は乾燥、かゆみ、鱗屑、痛みを引き起こす場合が多いです。

部屋の水分を保つなどの乾燥対策

乾いた肌はアトピー性湿疹の引き金になることがあります。その解決策の1つとして”加湿器”の購入を検討することです。

加湿器にはいくつかの種類がありますがご自身の部屋一体を加湿できれば十分で、部屋を乾燥させないだけでもアトピー性皮膚炎による赤みを防ぐのに役立ちます。

住環境の空気中に水分を保つことに加えて、肌の感想を予防するもう一つ重要な方法は保湿力の高い保湿剤を使用することです。

保湿剤や皮膚軟化剤、閉塞剤を日々のスキンケアに活用することで皮膚の水分補給となり乾燥に強い肌を作ることができます。常に肌には保湿成分を蓄えておくことを忘れないでください。

体内外の刺激物を遠ざける

アトピー性皮膚炎は、肌を刺激する様々なものが原因となります。幼少期からアトピー性皮膚炎と付き合ってきている人であれば原因となる刺激物が何なのかを知っているかと思いますが、大人になってから発症した人はまず第一に刺激物を特定することが重要です。

一般的に刺激物として多いとされているのはこちらです。

  • 合成繊維
  • 石けん
  • バス製品
  • 香水
  • 洗濯用洗剤
  • 洗浄液

これらの刺激物の他に、大人が特に注意しなければならない原因は以下です。

  • ストレス
  • 天候
  • ホルモンバランス

アレルギー対策

アトピー性皮膚炎の症状は初めてである人も、アレルギーであれば体験したことがあるかもしれません。

アトピー性皮膚炎はアレルゲンが原因になることも判明しています。アトピー性皮膚炎による湿疹を誘発する代表的なアレルゲンは以下のものです。

  • ダニ
  • カビ
  • 花粉
  • ペット

大人であってもアレルギーを発症する可能性があります。

適度な運動と汗の処置

バランスの取れた食事と組み合わせて適度な運動することは、大人として健康であるために重要なことです。

しかし汗を長時間放置することで、アトピー性皮膚炎の引き金になることがあります。アトピー性湿疹を抱えている多くの人は汗に過敏であり、汗によって体が免疫反応し炎症を引き起こします。

運動後は必ず汗で濡れた服を着替えて、なるべく早めにシャワーを浴びることが重要です。シャワーを浴びたり入浴したりした後は、肌の乾燥を防ぐために保湿剤を塗布する必要があります。

シャワーの温度はぬるま湯が良く、熱すぎるお湯は乾燥した肌に残る必要な皮脂まで洗い流してしまいます。

子供のアトピー性皮膚炎の症状

子供のアトピー性皮膚炎の一般的な症状はこちらです。

  • かゆみ
  • 肌の赤み
  • 発疹
  • ひどい乾燥
  • 皮膚が鱗片状になる
  • ひっかき傷

子供のアトピー性皮膚炎は通常、顔や肘や膝の上に上記の症状が出る場合が多いです。そこから身体の他の領域に広がることがあります。

子供の耳の後ろに発生する発疹や赤みは、アトピー性皮膚炎の徴候である可能性があります。

他にも黄色の外皮または非常に小さな膿の塊が形成されることがあります。子供の肌も擦りすぎたり擦ったりして肥厚と呼ばれる肌が厚くなる現象が起きます。また、アトピー性皮膚炎が出現する年齢は子供によって異なります。

子供のアトピー性皮膚炎の治し方

子供のアトピー性皮膚炎にも正しい治療法はありません。ある子供には効いても、別の子供には効かないといったケースも珍しくありません。

ご自身の子供にアトピー性皮膚炎のような症状が見られた場合、家庭での治療方法を探すよりも医師に相談することを強くおすすめします。いくつかの治療法を組み合わせていかなければならないかもしれません。湿疹の治療には数週間かかる場合が多いです。

肌に水分を閉じ込める

肌に水分を閉じ込めるため、保湿を含む湿疹のケアを日々行うことが重要です。

保湿された肌は乾燥を防ぎ、刺激物やアレルゲンを排除して赤みの発生を抑えることができます。

下記に紹介する「肌に水分を閉じ込める方法」は、多くの医療従事者が肌の乾燥を助け、肌の赤みを減らせるとして推奨しています。子供にアトピー性皮膚炎が見られる場合は以下の方法を手順に沿って試してみてください。

【肌に水分を閉じ込める手順】

  1. ぬるま湯で5~10分間入浴してください。化学物質の入っていない純正な石鹸を使用し、患部をこすらないでください。
  2. 入浴後、タオルで肌を軽くたたき、わずかに湿らせたままにしておきます。
  3. 病院で処方された外用薬がある場合は、患部に処方医薬品を塗布する。
  4. 入浴後から3分以内に塗布してください
  5. 保湿剤が皮膚に吸収されるまで数分間待ちます。
  6. ローションではなく軟膏やクリームを使って、手のひらで軽く患部を撫でてください

ブリーチバス

ブリーチバスとは、漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を入れたお風呂に入浴する方法であり、日本では馴染みがありませんが海外ではアトピー性皮膚炎対策として主流です。

ブリーチバスは湿疹のある子供の皮膚の炎症および細菌を減少させるのに有効な対策であり、浴中の次亜塩素酸ナトリウムの濃度は塩素化された水泳プールの濃度にほぼ等しいとされています。

アメリカ皮膚科学会(American Academy of Dermatology)は、子供にブリーチバスさせるとき以下のような注意喚起をしています。

  • 測定カップを使用して必要な漂白剤の量を測り、それを水に加えます。漂白剤が多すぎると子供の皮膚を刺激し、湿疹を悪化させる恐れがあります
  • 子供の湿疹に漂白剤を直接塗布しないでください
  • どれくらいの時間浸るべきかを含む漂白剤浴療法の開始については、皮膚科医に相談してください
  • アメリカ皮膚科学会によると、1回の入浴は5~10分を推奨しています。

漂白剤の敏感さやアレルギー性喘息のある子供の親は、塩素ガスで悪化するかもしれませんが、漂白剤浴療法を開始する前に、彼らのヒス・ケア提供者に相談してください。

ウェットラップ療法

重度のかゆみや痛みを伴う酷い炎症には、ウェットラップ療法がおすすめです。

ウェットラップ療法とは濡れた包帯で患部を覆う方法であり、皮膚に水分を補給して落ち着かせることができます。

ウェットラップ療法は入浴、保湿後、薬の塗布した後、夜間に行うのが効果的です。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の症状

乳幼児におけるアトピー性皮膚炎の多くは、頭皮、顔全般、特に頬や顎に発疹として現れます。症状の重さは軽度から重度までの広範囲です。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎で恐いのは、重度のかゆみによって睡眠障害を引き起こし、感染リスクを増加させる可能性があることです。

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎を悪化させる主な原因はこちらです。

  • 肌の乾燥
  • 刺激物となる石鹸、香料、埃など、
  • 寒い気候
  • アレルゲン(食品、ペットの毛、ほこり、ダニ、カビ、花粉など)
  • 過度の唾液

赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の治し方

アトピー性皮膚炎による湿疹や肌の赤みを治療する最良の方法は、毎日赤ちゃんの皮膚に皮膚軟化剤を塗布することです。

アトピー性皮膚炎による症状を防ぐために毎日使用することをおすすめします。

また以下に挙げる方法も参考にしてください。

  • ぬるま湯で入浴(10~20分未満)
  • 中性または低pHの石鹸を使う
  • ブリーチバス(水1リットルあたり2ティースプーンの漂白剤を加える)

アトピー性皮膚炎を治すための主な対策

アトピー性皮膚炎を治すためには以下のことが主な対策となります。

  • 原因を知る
  • 定期的な入浴と日々の保湿を徹底する
  • 皮膚科への通院
  • 感染の徴候を観察する

アトピー性皮膚炎を治すためには皮膚科に通院するのが最も賢明ですが、処方薬を指示通りに使用するなど、日々のスキンケアとの整合性が重要です。

入浴と保湿を徹底した上で、 皮膚科医からの指導に沿って日常のスキンケアを見直しましょう。

患部をかいたり擦ったりは絶対NGです。柔らかく通気性のある服を着て、羊毛のようなかゆい布性の服を避けてください。

家から一般的にアレルゲンとされるものを取り除くことも重要です。化学薬品はアルコールフリーやパラベンフリーなど低刺激のものを選び、ダニや動物の毛を取り払うために寝具の洗濯は頻繁に行いましょう。

アトピー性皮膚炎を治す食べ物

アトピー性皮膚炎の人におすすめの食べ物は野菜であり、特にレンコンが良いとされています。

レンコンは抗アレルギー性を持っており、レンコンに含まれるエキスがアレルギーの原因なる成分の増加を最も抑えたという研究結果が出ています。

さらにレンコンにはカテキンが含まれており、抗炎症作用や抗酸化作用もあるとのことでアトピー性皮膚炎によるかゆみや赤みの症状緩和が期待できます。

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